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五月のカレンダーも残り少なくなってきている。空模様は間近に迫っている梅雨を予感 させるような曇り空だった。 だが、それはあくまでも空のこと。ここ、修智館学院の白鳳寮では、普段と変わらずに いつものようにお茶会が開かれていた。 「いやっほー♪ も…
業務報告〜。 SS「誕生日のお祝いは」を追加しました。 おとボクのヒロイン(?)、宮小路瑞穂さんの聖誕祭用のぷちSSです。 上のリンクからでも下のリンクからでも、お好きなほうから どうぞなのですよ〜。 上はいつものhtmlで、下ははてな仕様になります。
業務報告〜。 オリジナル「花見月の夜に」を追加しました。 上のリンクからでも下のリンクからでも、お好きなほうからどうぞです〜。 上はいつものhtmlで、下ははてな仕様になります。 なんとか完成できました。 ぎりぎりで五月になっちゃいましたがー。 「…
便宜上、このエントリーのカテゴリは「SS」ですが、二次創作ではないのであしからず。 - 僕は階段をとんとんと下り、姉さんの部屋の扉をノックした。 コンコン 「……入ってまーす」 ここはトイレか。 「姉さん。ちょっとコンビニまで行って来るよ。何か買って…
「えっと、それでは、かなでさん卒業記念、『おなべ大会』を開催しまーす」 孝平が開会の挨拶をすると、元気にかなでが立ちあがった。 「いやっほー♪ まさかみんなでこんなイベントを計画してるなんてねー、お姉ちゃんは うれしくてうれしくて……留年したくな…
業務報告〜。 SS「穂積さやかのよあけなラジオ 〜あまあまお姉ちゃん編」を追加しました。 「夜明け前より瑠璃色な」のヒロイン、穂積 さやかのSSです。 上のリンクからでも下のリンクからでも、お好きなほうからどうぞです〜。 上はいつものhtmlで、下はは…
「シスター、こちらの作業は終わりました」 礼拝堂の外での作業を終えた東儀白が、シスター天池に報告する。 「ありがとう、東儀さん。私のほうも……よし、これで終わりですね。それでは、お茶の 時間にしましょうか。外は寒かったのでしょう、さあストーブの…
「もうすぐ翠の誕生日だよね」 朝のHR前の時間、遠山と話していた菜月の声が俺の耳に入ってきた。 「うん。今月の十日だよ。なになに、もしかしてプレゼントの相談? いや〜いつも悪い ね菜月〜。やっぱり持つべきものは親友だよ!」 「私のプレゼントはもう…
業務報告〜。 SS「白いノートの1ページ」を追加しました。 2007年の冬コミで発行された合同誌に寄稿した原稿で、「FA」のSSです。 発売前なので、ネタをどうしようかと悩んでいた時に運よく体験版が出まして、そこから ヒントをもらって書きましたね〜。 オ…
業務報告〜。 SS「水無月の雨と雪」を追加しました。 「水月」のSSで、もう何年も前に合同誌に寄稿した原稿なのですが、ふと年末に データ整理していた時に思い出しまして、こうやって発掘することができました。 この作品を書いたことで、二次創作において…
第7.5話 新年最初の大騒ぎなの? 「あけましておめでとうございます」 「おめでとうございます、朝霧さん。リースなら、中庭にいますよ」 新年になって最初の日。さやか姉さんがどうしてもとせがむので、リースを迎えに月人 居住区の礼拝堂までやってきた。 …
目が覚めた。 目に映るのは、変わり映えのしない殺風景な自分の部屋。 朝日と共に目覚めるのは、何年も過ごしてきた習慣なのだろう。 ところどころ記憶が抜けていることはあるのに、自分が『眷属』ということと 主の命令は決して忘れることは無い。 あきらめ…
「ねえ、こーへー。横綱刑事(デカ)が初めは序ノ口刑事(デカ)だったとしたら、 おもしろいと思わない?」 初秋のとある夜の談話室。 もうすぐはじまるドラマ、「横綱刑事」を楽しみに待っているかなでが 孝平に話しかけてきた。 「はあ、めちゃくちゃ長そうな…
えー、ちょっと時間が経ってしまいましたが、執筆の経緯などを残して おこうと思います。 こんなこと考えながら書いてるんですよ、ということが伝われば嬉しいです。 「母と娘」と「両手に花」を読んでいない人はスルーしてくれても 構いませんので。
いつものお茶会の席。 孝平の部屋のテーブルには、瑛里華、かなで、陽菜、孝平が座っている。 テーブルの上には、白地の包み紙に覆われた箱が載っている。 「こーへー?」 「ダメです。白ちゃんが来るまで待っててあげましょう、かなでさん」 「わたし、何も…
業務報告〜。 SS「母と娘」を追加しました。 「FORTUNE ARTERIAL」のヒロイン、悠木 陽菜のSSです。 上のリンクからでも下のリンクからでも、お好きなほうからどうぞです〜。 上はいつものhtmlで、下ははてな仕様になります。
目が覚めた時から、雨が降り続いている。 ついこの間まではうんざりするような暑さだったというのに、この変わり様は 何なのだろうか。 月なら、天候はすべて制御されているので、不快に思ったりすることは なかった。 「う〜ん、これが地球の特色ってところ…
まずは、読んでいただいてありがとうございました。 今回は、何よりも書きあげることが出来た、ということが 重要なので、これでやっと一歩、いや半歩かもしれませんが、 前に進めたかなと思います。
業務報告〜。 SS「夜長月の夜」を追加しました。 「FORTUNE ARTERIAL」のヒロイン、悠木 かなでのSSです。 上のリンクからどうぞです〜。 今回は、一応R18指定……ですので、htmlページのみとなります。 ネタとしては、自分のボツネタを拾ってみただけなので、…
「それじゃあ、かなでおねーちゃんが、こーへーを元気にしてあげよう♪」 にっこり笑顔でそんなことを言われた。 風呂上りに談話室に寄って、ジュースを飲みながら涼んでいたら、 かなでさんがやってきたのだ。 こういう場合、年上のお姉さんにこんなことを言…
「壁に耳あり、障子に目あり、ってことわざ、あるよね。 俺は床に耳あり、天井に目あり、でもいいと思うんだけど、 支倉君はどうだい?」 夏休みのとある一日の昼下がり。 セミの声をBGMに生徒会の仕事をこなしていた孝平に、伊織が 話しかけてきた。 「そう…
「早起きは三文の徳、っていうことわざ、あるよね。 俺なんかは三文よりも三分眠りたいと思うんだけど、支倉君は どうだい?」 夏休みのとある一日の昼下がり。 セミの声をBGMに生徒会の仕事をこなしていた孝平に、伊織が 話しかけてきた。 「そうですね。俺…
第4話 プリンのお姫さま、参上 満弦ヶ崎湾上空。 青い空と白い雲の間に、ぽつんと浮かぶ白い影がある。 「反応はこのあたりのはずですね……。恭子ー、聞こえてますか?」 身長は140センチに満たないぐらいの小柄な少女が、白っぽい 衣装を身にまとって、空…
まだ太陽が昇りきらないうちから、セミが元気よく鳴いている。こんなにも うるさいと、きっと今日も暑くなるんだろう。 洗濯物にとってはうれしいんだけど、わたしたちにとっては、少し辛い。 「どうした、麻衣。なんだか元気がないぞ」 布団を干しながら、…
梅雨も明けたので、毎日の傘から解放されたと思ったのに、突然の 夕立に天を恨みながら、全速力で帰ってきた。 「おかえりなさーい、こーへー♪」 部屋の扉を開けると、見慣れた顔がにこにこ微笑んでいる。 かなでさんだ。 「わ、孝平くん、びしょ濡れだよ?…
小鳥のさえずる声で目が覚めた。 七月に入り、日の出が早くなってきている。この時間帯なら、まだ 暑さよりも涼しさを感じられるだろう。ま、あたしは暑さなど気には しないが。 布団をそっと出て、隣に寝ている少女を見る。名は瑛里華。娘だ。 ずいぶんと気…
業務報告〜。 SS「秘めたる想いをキャンバスに」を追加しました。 「Canvas2」のヒロイン、竹内 麻巳のSSです。 上のリンクからでも下のリンクからでも、お好きなほうからどうぞです〜。 上はいつものhtmlで、下ははてな仕様になります。
今年初めての真夏日を記録した今日、生徒会の仕事を片付けてから自分の 部屋に帰ってくると、もわっとした暑さが漂っていた。 「うわ〜、こりゃエアコンの出番だな」 リモコンのスイッチを押すと、すぐに涼しい風が出てくる。文明のありがたさを 実感してい…
黄金色の夕焼けが窓から見えた。 「今日はそろそろ終わりましょうか。毎日遅くまでやっているのだから、 たまにはいいわよね」 「……そうだな」 俺は瑛里華と一緒に、監督生室を出た。 表に出ると、先ほど窓から見えた夕焼けが少しうらめしく見えた。 「どう…
窓の外は梅雨真っ只中の豪雨で、風景というものがまったく見えない。 監督生室で生徒会の仕事をしているので、気になるわけではないのだが、 別のところで気になることがあった。 「はぁ……」 溜息をつきながら、書類に目を通している瑛里華。時々、窓を見あ…