2009-04

2009-04-01 えーフリルクール?
「フリルで可愛くてクールな女の子、すなわち、わたしのこと♪」
「うーん、何か幻聴が聞こえたような気がするんだけど、気のせいか」
「幻聴ってのは気のせいだけど、聞こえた内容は気のせいじゃないよ」
「……わかった。今日はもう帰って寝ることにする。おやすみー」
「うわあん、ここで寝ちゃダメだよぅ」
「お約束のツッコミありがとう」
「いえいえ、どういたしまして♪」
「……」
「どうしたの、そんなに見つめちゃって。あれ、もしかして……見とれ」
「見とれてなんていないからな」
「うわ、先回りされた」
「ふふん」
「しかも勝ち誇られたし」
「いやな、つくづくお前はフリルが好きなんだなーと思って見ていたわけですよ」
「当たり前でしょ。だって可愛いもの♪」
「ああ、それは認めてやる」
「え……やだ、そんなに真顔で言われると、わたし……」
「もちろん、可愛いのはフリルの洋服であって、中身ではないけどな」
「むか。可愛い女の子に対して、その言い方はひどいと思わないの?」
「『可愛い女の子に対して』ならな」
「ううう、わたし泣いてもいいかな」
「だめ。そんなことで泣くような子に育てた覚えは無いぞ」
「育てられた覚えも無いよ!」
「確かに、俺が調教したらもう少しマシな育ち方をするはずだよな」
「今、さらっとすごいこと言ったよね」
「気づいてないみたいだから教えてやるけど」
「しかもスルーだし。キミ、ドライブスルーとか好きでしょ」
「いや、まだ車の免許が無いからわからないな」
「先生、マジレスされました」
「でもどっちかと言うと、俺は店で買い物するほうが好きかな」
「どんどん置いてけぼり」
「だって、そのほうが可愛い店員の顔を見られるだろ?」
「あなたの目の前に可愛い可愛い女の子がいますよーいますよー」
「二回言うな」
「その言葉を言わせたかっただけだもん♪」
「くっ……」
「その言葉も言わせたかったもん♪」
「愛してるぞ……」
「そ、その言葉は言われてみたかったかも!」
「店員さん」
「妄想の店員さんに負けたの、わたしー?」
「いい加減に本筋に戻ろうぜ」
「誰のせいだと思ってるのよ」
「お前のせいだよな、お前のせいだよな」
「二回言わないで」
「愛してる愛してる」
「殴ってもいいよね」
「イテ、殴ってから言うのは反則だぞ」
「大丈夫、まだイエローカード一枚だから」
「そういう問題じゃないだろ」
「何の問題なの?」
「英語」
「は?」
「English」
「日本語で言いなさいよ!」
「お前が聞き返すから、日本語理解できなかったのかと思って」
「大丈夫だって、まだ若いから」
「年の問題じゃないんだが」
「で? 英語って」
「今日ってさ、何の日か知ってるか」
「もちろん。えーフリルクールの日だよね。つまり、フリルで……」
「それはもういい、万歩譲って認めてやるから」
「やった! 正義は勝つ♪」
「正義とか関係ないから」
「負け惜しみ?」
「ええい、だから話を戻させろ」
「よきにはからいなさいな」
「いきなり態度デカイな。胸は小さいくせに」
「ほっときなさいよ!」
「だからな、えーフリルクールじゃないの、エイプリルフール」
「え、プリン、食う?」
「バケツプリンなら喜んで食べてやるが」
「ごめん、今月のおこづかいはもう少ししかなくて」
「まだ今月はじまったばかりですよ?」
「だって、このフリルの可愛い新作の洋服を買っちゃったんだもん」
「ったく、このフリルバカが」
「あ、だからエイフリルフールって言うんだね!」
「お前、座布団没収な」
「じゃあ、代わりに抱き枕ちょうだい♪」
「んなもんあるか!」
「それじゃあ、キミでガマンしてあげる♪」


ちゃんちゃん♪


2009-04-02 目を瞑って、みっつ数えて
「頭がパニックになりそうになったら、やるおまじないなんだよ。数え方はいち、にい、さん、
じゃなくて、ひとつ、ふたつ、みっつ、だよ。試しにやってみてくれないかな?」


2009-04-03 習慣っていうのは、いつのまにかそうなっているものなの
「キミを毎日起こしに来ちゃうのは、やっぱり習慣なのかな。たまには、カタチあるもので
感謝してくれないと、お弁当のおかずをひとつずつ貰う事にするからね!」


2009-04-04 雨が降ったら
「デートに行けない、なんて誰が決めたの? 合羽でも傘でもいいし、屋内でもデートって
できるんだよ。……ね、いこ♪」


2009-04-05 大きな桜の木の下で
「あなたとわたし、仲良くキスしましょ? って、ばばバカなこと思ってるんじゃない
でしょうね! 人前でそんな恥ずかしいことしませんからね」


2009-04-06 少しずつ、大きく
「昨日よりも、ちょっとだけ大きくなってるよね。うふふ〜、これもわたしが丁寧にお世話
してるからだよね。もっともっと大きくなって、わたしを楽しませてくださいな♪」


2009-04-07 音楽って、楽しいよね♪
「わたしは楽器も吹いたり弾いたりできないし、歌もそんなに上手じゃないけど、聴いてる
ことはできるもの。ただ聞くんじゃなくて、聴くんだよ。それだけで、何かが違ってくるんだから」


2009-04-08 人と人とのつながりは
「お話しすること。それがダメなら、接するだけでもいいから、そばにいること。だって、
見えるところにいないと、気にかけてもくれないじゃない?」


2009-04-09 日ごろの行いが示すもの
「だから言ってるでしょ。わたしにやさしくしないとダメなんだよって。さて、お弁当忘れ
ちゃったんでしょ。心優しく見目麗しいわたしは、ちゃんとおすそ分けしてあげるからね。
はい、あ〜ん、うふふ♪」


2009-04-10 ぺこぺこって言ってみて?
「しょうがないなぁ、そんなに謝ってくれるなら、許してあげる。よーし、それじゃあお昼
ご飯にしようよ。にふふ、わたしのお腹はぺこぺこだもん♪」


2009-04-11 さくらを通って、楽器にかこまれて
「予定とは違っちゃったけど、楽しめたからよかったよね。でも、今度はもう少しだけ早く
計画立てたほうがいいかもね。また、誘ってくれると嬉しいな」


2009-04-12 困ったときは足元から
「まずね、足元を片付けるの。そしたら、座ってゆっくり考えることもできるでしょ。横に
なりたかったら、その分だけを片付ければいいし。大事なのは、遅くてもいいから確実に前進
すること。いい? ちゃんとテストに出すから忘れないように♪」


2009-04-13 考えるよりも、手を動かして
「う、うん……こ、これでいいのかな? あれれ、どうして顔を真っ赤にしてるの?」


2009-04-14 祝福のシャワー
「めでたいことはよきことかな、って言葉はあるかもしれないけど、今日のシャワーは雨
だったんだよね〜……っくしゅ。ううー、早く着替えないと風邪ひいちゃいそうだよ〜。
ねえ、手伝って!」


2009-04-15 できることが好きになる?
「え!? ……ということはだよ、キミは、エッチなことさせてくれる子のほうがいいって
ことだよね。違うって言うなら、い、今すぐわたしを……ぎゅっ、ってしなさい!」


2009-04-16 はらぺこプリンセスと出会った日
「だ、誰がはらぺこかーっ! プリンセスって響きはとっても素敵で申し分ないけど、それだけは
やめてもらいますからねっ。こ、こほん。お、お腹が空きましたわ。早くわたくしに食事を用意
なさい。姫の命令ですよ?」


2009-04-17 自分にできることを
「ひとつずつやっていけば、きちんと成果は出るものだよ。だから、ちっちゃなことでもこつこつ。
ね、だんだん楽しくなってくるでしょう?」


2009-04-18 春の探し方は
「そんなの簡単だよ! お弁当を持って出かけるの。そして、途中で楽しくごはんを食べて、
いーっぱい遊べば……ね、きっとそこに春はあるんだよ♪」


2009-04-19 変わるもの、変わらないもの
「にふふ、わたしの美しさは日々進化進化なのですよ〜。毎日見てるから、キミは気づかないかも
しれないけどね。でもね外見が変わっても、ココの奥にある大事な大事な気持ちは、変わらないん
だよ……ずーっとね♪」


2009-04-20 急がなくてもいいんだけど
「そろそろがんばらないと、もう五月なんだよねー。どこかに連れて行ってくれるのかな。それとも
デートに誘ってくれるのかな。わたしはいつでもキミとの時間は空けてあるからね♪」


2009-04-21 連休の前には
「お仕事なんだよね〜。夏休み中の宿題もイヤなものだけど、連休前のお仕事もけっこう大変
でしょ。ほらほら、そんな顔してないで、わたしとの楽しいお休みのためにがんばろー♪」


2009-04-24 力は余ってません
「え、えっとその……が、がんばれーって言っちゃダメなのかな? もしかしてキミの負担に
なってるかもしれないけど、わたしは、ずっと前からキミだけを応援してるんだから、これからも
応援するよ」


2009-04-25 ぺたぺた、楽しい
「……なんだか、かすかに悪意を感じるんだけど、他意はないんだよね? まあ、ぺろぺろが
楽しいと言われるよりはいいんだけど。もー、なんでこんなこと考えなくちゃいけないのよう」


2009-04-26 体力回復は一瞬で?
「え、もう元気になっちゃったの? ……うわ、ほんとだ。どうして疲れてるはずなのにこんなに
早く復活しちゃうのよ〜。わ、わたしにだって都合というものがあるんだからって、ちょ、
ちょっと待っ……」


2009-04-27 カミカゼが吹いた
「……! こ、こ、このスケベーっ!!! そういう時は、見て見ぬ振りをするのがエチケット
でしょ。なんか不公平だよ〜。……ねえ、キミもスカートを履けば平等になると思うんだけど、
どうかな♪」


2009-04-28 こんな、ところでっ……
「やっ、ちょっと待って……。だめだってばぁ……っうく、こ、声出ちゃう。せ、背中と脇腹は
弱いんだから、もっとやさしく日焼け止め塗ってくれないとだめだって言ってるでしょ! ばかぁ」


2009-04-29 ふと思い立って
「ちょ、ちょっといきなりどこに行くのよ? も、もしかして外でって、それはけっこうハードルが
高いんじゃないかとわたしは思うんだけどってちょっと聞きなさーい!!」


2009-04-30 終わらないよ、まだまだね
「だって、まだはじまったばかりだもんね♪ 連休って、休めるからうれしいんじゃないの。キミと
一日いっしょにいられるからうれしいんだよ」


 以上、2009年4月分でした。
 少しずつ長文になってきたような。ま、一文ではなくひとことなのでいいことにしよ。