夢の記憶

「明確に覚えているってこと、ほとんどないんだよね……。なんていうか、
印象は強くても、時間とともに薄れていくんだよね。それはきっと、夢
だから。現実じゃないから、泡のように消えていくんだよ」


限定体験、なんだろうね。


今日は久しぶりに夢を見ました。……夢を見たことを覚えていました、の
ほうが正確かな。
とあるものを無くしてしまう夢で、それだけを捉えるとなんだか不吉な気が
しますが、その夢を忘れつつある今、不吉だと思ったことも消えていくようで。
つまり、期間限定なのかもしれないな〜、と。

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「ところで、なんでおふくろ様はそんな格好をしているんだい?」
 ……なん、だ、と?
「兄さんのせいでしょう。まったく、陽菜ちゃんがいてよかったわ」
「あはは、わたしは服を用意しただけで、たいしたことはしてないよ」
 いつもどおりに、陽菜は笑う。
「そうだったのか、ありがとう悠木妹。俺が母に代わって礼を言おう」
「その必要はないわ! ……と、そう言えばまだ礼を言っていなかったな。
助かったぞ、陽菜。ありがとう」
「どういたしまして。伽耶さんのお気に召したようで、よかったです♪」

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それでは、明日もエステルマジカルがんばります。