「クーラーとクーラーでらくらくタイム。快適な空間は何よりも
大事なものですよ」
室内で作業、でした。室外よりは何倍もマシなんだけど、暑いものは
暑いのです。でも、夏だからしかたないよね。
ひとしきり騒いで、あたしはネコミミを外した。
「そろそろよかろう、瑛里華も戻ったことだしな」
「あ、うん。母様、助かったわ」
あたしは頷くと、監督生室を出た。
陽射しはまだまだ陰りを見せることなく、肌をじりじりと焼いてゆく。
噴水の側まで来たが涼しくはならず、あたしは上を見上げた。
「礼拝堂、か」
それでは、明日もエステルマジカルがんばります。