見えない冷たさに

「ほら、これ巻いていきなさいな。……どう、あったかいかな。一応、
手編みのマフラーなんだけど、ちょっと長すぎたから、わたしも一緒に
巻いてもいいよね♪」


手編みのマフラーって、特別なあたたかさがあるような気がします。


今日も寒かったですねえ。
ニュースによると、北のほうや日本海側のほうはすごいことになっている
みたいです。氷点下ぐらいで寒い寒いと大騒ぎしていると、怒られてしまい
そうな気がするのですが。


「は、は、支倉先輩〜」
「どうした、白ちゃん。お化けでも出たかい?」
「ゆ、雪……」
「雪男? それとも雪女かな」
雪丸が逃げ出してしまいました〜」
「あいつも元気だなあ。よし、俺が探してくるから、白ちゃんはシスターと
玄関の雪かきをしていて」
「は、はい。よろしくお願いします〜」
 孝平は白の頭を撫でると、建物の裏手に向かった。
「それじゃあ、こちらも雪かきをはじめましょうか」
「はい、わかりました」
「それにしても、支倉君は頼りになりますね」
「はい。生徒会の仕事でも、いつも手伝ってくださいます。同じ時期に
役員になったのに、わたしはあまりお役に立てなくて、みなさんに申し訳が
ないです……」
「東儀さん。ひとりで出来ることも大事ですが、それには限りがあります。
集団のいいところは、みんなで分担して、協力して物事にあたることが
できることです。ですから、東儀さんが役に立っていないはずがありません。
もっと自信を持って、いいのですよ」
「……わかりました。ありがとうございます、シスター」
「ふふふ。さて、そろそろ雪かきはよさそうですね。それでは、支倉君が
戻ってきたらお茶にしましょう」
 気がつけば、雲間から太陽が顔をのぞかせていた。


さて、全体の流れからすると、ちょうど折り返しというところを通過しました。
やってみれば続くものだなあと、自分が一番驚いております。
実験的な意味合いもあるので、もう少しがんばっていきたいですね。


私信がちょいと滞り気味なので申し訳なく。
ゲームやってると、どうしてもダメですな。次の土曜か日曜には書きたいです。


それでは、明日もエステルマジカルがんばります!