笑門福来

「ワラカドフクキタ?」
「日本語でお願いします」
「だって読めないんだもん! 読める字で書くのが礼儀ってものでしょう」
「……いや、一概にはそう言えないと思うけど」
「こうなったら、めてお☆いんぱくとしかないね」
「お前はどこの魔法少女だ」
「何言ってるのよ。女の子はいつまでも魔法少女なのよ?」
「すごい説もあったもんだな、学会の先生方も驚愕の内容だぞ」
「えへへ」
「褒めてませんが」
「と言うわけで、ちゃんと受け止めてね?」
「いや、メテオはさすがに無理だ」
「やってみなくちゃわからないよ。やる前からできないって言うのは、きっと
いろいろな可能性を無駄にしてると思うんだ」
「つっても、やっぱりメテオはキツイだろ」
「大丈夫、死して屍拾う者ありって言うじゃない」
「大丈夫じゃねえよ、死んでるだろ」
「そこはほら、魔法でちょちょいと復活」
「魔法超すげえな!」
「の呪文で。一文字でも間違えたらごめんねだけど」
「すごいのかすごくないのかわかんないぞ」
「魔法は科学さえも超越してるからね〜」
「科学界さえも敵にする気かよ……」
「めーるめるめるめるめるめるめ〜♪」
「主題歌をノリノリで歌うな!」
「もー、文句ばっかり言ってるといいことないよ? 世の中、よーかんが大事なの
ですよ」
「それは、寛容と言いたいのか」
「そうそう、それそれ」
「結局、がまんしろって言われてるだけな気がする」
「そんなこと言わないよ。わたしの願いは、受け止めて欲しいってだけだもん」
「はあ、わかったよ。やるしかないか」
「やったあ♪ それじゃあいっくよー、めてお☆すぺしゃる☆いんぱくと!」
ちゅっ


ちゃんちゃん♪

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